8月13日(土)

 

 ここ一週間,Su助教授のオフィスにずっと籠もって勉強をした.

 

本日は土曜日なので,家族でOld Townに観光しに行った.約2週間前にここOld Townでモントリオールでの生活がスタートしたが,見物する余裕はなかった.

 

最初には,1829年建設のネオゴシック(?)様式のノートルダム大聖堂を見学した.重厚でかつ荘厳な外観だったが,中にはいると,まず金色な祭壇や精緻な彫刻などに目を奪われた.バラを型取った美しいガラス天井から差し込まれた光が,天国から届けられたものかのように,我を忘れさせるほどの華麗さと厳粛さがうまく調和した雰囲気を織りなしていた.ベンチに腰を下ろし,祭壇を凝視すると,なぜか無神論者の私でも,神様がすぐそこにいるような錯覚がしそうになった.そのままじっとして,時間がフリーズしてほしかった.祭壇裏にも精巧にデコレーションされたチャペルがあった.

 

宗教のことはよく分からないが,ヨーロッパに行ったときにも,訪れる各都市にある大聖堂をよく見に行った.ここカナダだけは,内部撮影を禁止していない.その寛容さは大変有り難い!

 

その後は,ガイドブックに書かれた各名所を一通り回った.

 

途中に,深緑の芝生でリスに餌を与える中年の夫婦に出会った.娘は軽快に跳躍するリスを見て大変興奮した.日本では童話の絵本で子供達に親しまれているリスちゃんがすぐ目の前にある現実の世界に飛び出てきたのだ.童話が現実になった瞬間の大喜びは計り知れないものであった.お人好しの夫婦からピーナッツを分けて貰い,娘もリスちゃん達を追いかけて童話の世界に飛び込んで行った.

 

後日に取ったリスの写真(1),(2),(3), (6),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13)も一緒に載せておく.可愛らしい動物を見て,競争社会に生きる大人も心が和やかになるはずだ.